屋外に長期間さらされる設備だからこそ、知らない間に進行するトラブルや、気づいた時には大きな修理が必要になる故障も少なくありません。
今回は、発電所で特に起こりやすい5つのトラブルと、その主な原因についてまとめてみました。「なんで発電量が落ちてるの?」と悩んだことがある方も、ぜひチェックしてみてください。
汚れや鳥の糞が付着すると、表面で太陽光を十分に受けられず、発電効率が下がってしまいます。また、経年劣化により性能が徐々に落ちていきます。特に10年を超えると劣化が目立つようになります。
主な原因は飛来物の衝突です。たとえば、飛んできた石や雹(ひょう)などが当たることで破損してしまいます。特に台風や強風のあとに多く見られる現象です。また、地盤沈下などによって架台がゆがむと、パネルに余計な負荷がかかり、割れてしまうこともあります。さらに、施工時の衝撃や輸送時の揺れなどでセルにヒビが入ることもあり、初期不良が原因の場合もあります。
主な原因は、経年劣化やフィルターの目詰まりなどです。そのため、パワーコンディショナーの管理とメンテナンスは、太陽光発電システムの安定運用において非常に重要な作業といえます。また、長時間稼働による部品の劣化もトラブルの原因になります。特に冷却ファンの故障はよく見られ、内部が過熱して自動停止するケースもあります。さらに、落雷や近隣での雷の影響によって内部基板が焼損することもあります。
屋外設置の場合、吸気口から虫や埃が入り込み、基板がショートすることがあります。また、海沿いや山間部など湿気の多い現場では、基板が腐食してしまうケースもあります。このような基板の異常は外見からでは分かりにくく、突然動かなくなることもあります。修理対応では、基板の交換や、場合によってはパワーコンディショナー全体の交換が必要になることもあります。
ネズミやイタチなどの動物によってケーブルがかじられ、その部分から雨水が侵入し、ショートしてしまうことがあります。また、接続不良や固定不足があると、ケーブルが風で揺れて金属部に当たり続け、それが原因で擦れ断線を起こすこともあります。
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太陽光発電所では,
など、外から見ただけでは気づきにくいトラブルが発生することがあります。
どれも発電ロスや機器の寿命短縮につながるため、早期発見と定期的な点検・メンテナンスがカギです。
「動いているように見えても、実は一部止まっていた」なんてこともあるので、日々のデータ監視と現地確認のバランスも大切ですね。